2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

学校20050830

「いろんな学校があるんだよ、坊や! 何も教科書持って自転車にのってゆく、黒板のある建物だけが学校だって訳じゃないんだよ。感化院が学校だったり、酒場が教室だったりするんだよ」 −−−寺山修二「毛皮のマリー」 そう、学校は法に規定されない。 教育は、…

『「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス (光文社新書)』好井裕明著20060313

数ヶ月ぶり。 というよりも、新年初であったことに我ながら驚いています。 ここのところ良いことが続いています。 まずはその中のひとつ。 質的研究の心構えを丁寧に「記述」した二冊の本。 佐藤郁哉 『フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる…

何ができないのか〜〈学問〉の省察20060329

苅谷剛彦著『大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)』中公新書とても重要な指摘を引用します。 教育をめぐる議論には共通する特有のスタイルがある。あるべき理想の教育を想定し、そこから現状を批判する。批判そのものにはだれも異論…

記事移行完了

煩雑になってしまいましたが過去の記事のいくつかを移行しました。

ひとり〜岡真史20050213

ひとり ただくずれさるのを まつだけ 岡真史『新編 ぼくは12歳 (ちくま文庫)』「ひとり」より

すべての人間は彼女の中におり、彼女はすべての人間の中にいる20050516

『自由の哲学 (ちくま学芸文庫)』ルドルフ・シュタイナー著 先日買ったシュタイナーの『自由の哲学』がとても面白いです。 偉大な哲学者はみな、先達を踏まえているわけですが、シュタイナーも間違いなくその資格を有していますね。 シュタイナーはもともと…

勉強会〜世界と人間の分裂20050519

水曜日は友人と勉強会をしてきました。 久し振りに恩師にも会えて嬉しかったです。先生は忙しい方で、今日も背中から疲れが流出していました。愛情の深い先生で、この先生のもとで研究ができる友人たちが少しうらやましいです。もっとも、いまはこってり絞ら…

隙〜隔たり20050524

すべて人間はスピリットの次元では一体だとか、宇宙の根本原理と自我の原理が同一無差別だとか、説明されれば頭では理解できる。そしてそれを信じたい気持ちにだってなる。 (これを信じきれる人がいたら、そいつだけは本当に幸せだと思う。) けれど、いろ…

壁〜隔たり20050524

信念に捉われ、見るべきものを見ていなかったことに気づきました。 まずは、気づかせてくれた恩師に感謝。「見えるものが見え、見えないものが見えない」という意味のことを、ルーマンは言うのだそうです。 「信憑構造」「意味体系」「回路」……どのような言…

抗い難い衝動20050827

今日、とてつもない哀しみに出会いました。 彼が抱えているものは、誰にも共有できないでしょう。 しかし、彼の哀しみを、自分の視点で受け止めて、新たな力にしていこうと思います。 彼の生き様はすごい。 自らの傷を教材に出来る人は、なかなかいないと思…

態度20050924

小さな研究会へ。 いつもは比較的大人数の研究会なので、日頃お世話になっている先生や、北海道からわざわざ来られた先生などと話す機会も、また当然発表についての質問などもできません。 しかし今回は、発表者を含めて7人と少人数。顔も見知った先生方ばか…